おはようございます。営業企画部 工藤です。
ついに緊急事態宣言が解除されました・・・が、特別今までの生活との変化は見られません。
当面はうがい手洗いを心がけ、感染防止に努めたいと思います。
表紙貼バインダーのコスト見直しの一つ
先日あるお客様よりお見積のご依頼をいただきました。
内容が非常に細かく記載があり、
・表紙:コート菊判93.5kg
・芯ボール:NPCC28号
・見返し:上質紙93.5㎏
・金具:ミニリング16R(2穴)
・印刷:オフセット4C/0C+表面マットPP貼り
きっと競合他社(今までの製作会社)で出た見積の内容をそのままくれたんですね。
このまま金額をお出しすることも問題ございません。すぐにお出し出来ます。
もしやコストダウンが目的だとしたら・・・
表紙貼り製ファイルバインダーは印刷した紙(※印刷しない場合もあります)を芯ボールでくるみ内側に見返しを貼り仕上げます。
仕上がり写真がこれ↓
4隅の角を見るとくるまれているのがわかります。
そして思い切って見返しをめくってみると↓
中に芯ボールがくるまれているのがわかります。(表紙も見返しもノリで接着されています。)
実はこの芯ボールですが様々な厚みがあります。
ボールの大きさはL判(800×1100㎜)とK判(640×940㎜)に分かれていて、何号という表記をしています。
100枚の重さで号数が増えていき、号数が多いほど厚みが増え重くなります。
L判(800×1100㎜)とK判(640×940㎜)は大きさが違いますので、その大きさの分L判は重くなります。
例えばNPCC30号ボールは厚み2.22㎜L判は132㎏/K判は90㎏になります。
(※いずれも100枚の重さです)
そして値段はボールの枚数×重さ×kg単価で決まりますので、100枚購入する場合は軽い方が安いわけです。
同じ厚みの物であればL判よりK判の方が安くなります。
ただし、メーカーにL判はあるけどK判の用意がないものもあります。
A4ファイルバインダーの仕上がり寸法で横幅が長く640㎜を超えてしまう場合、又は縦幅940㎜を3等分に出来ない場合はL判を使用することになりますので、その分価格に反映されてしまいます。
逆に上記に該当をしない場合はK判を使用でき、仮に今まで上記の仕上がり寸法にもかかわらず、何らかの理由でL判を使用していた場合はK判を使用する方が安くなります。
今回ご依頼のあったバインダーの寸法はK判で都合の良い寸法でした。
お客様のご指定がNPCC28号となっておりましたが、メーカーには28号にはK判のご用意がありません。
(但し今までの製作会社でL版を別途在庫製作している場合もまれにあります)
その為28号であればL判を使用するしか方法はありませんが、その上の30号はK判がご用意出来ます。
ボールの厚みは28号が2.07㎜に対し、30号は2.22㎜と0.15㎜と厚くなります。
重さは28号L判123㎏に対し、30号K判90㎏となり、ボールの単価は安くなります。芯ボールの厚み・強度が増し、価格の見直しをご提案させていただけます。
このような事で単価を落とすことができます。
でも絶対今まで通りでなきゃダメ!という場合はそれでもOKです。
お問合せお待ちしております。